超音波(エコー)ガイド下治療

私がエコーガイド下治療を始めたのは2017年に故郷の仙台で行われた日本整形外科学会に参加し、そこで皆川洋至先生の御講演を聴いたのがきっかけでした。
エコーガイド下治療は損傷部位にエコーを当てることにより低侵襲で安全な診断を可能にし、エコーをガイドとして注射を行う為どの部位にアプローチしたのかがはっきりわかり、診断的治療が可能となりました。治療効果はその場で瞬間的に確認が可能であり、効果が充分ではない場合は再度その場で病態把握をし直すことができます。この事は出来るだけ早くに障害部位を同定し何故そこに障害が起きたのかを検証し、本当の意味での症状改善を達成する為に最短距離となると考えております。エコーは今まで困難であった部位への注射を容易にし、当院の特徴である理学療法士との共同で行う治療をより強固なものとしました。私達治療スタッフもエコーを通して損傷組織を把握し同じ目線で患者様の痛みに向き合っています。

当院ではエコーガイド下治療を始めてから手術目的に紹介する患者様が減少し、内服薬の量も減りました。この素晴らしい治療を多くの患者様に体験頂きたいと考えております。
是非自分の痛みの原因を探しに当院へ来ませんか?スタッフ一同お待ちしております。

ハイドロリリース

ハイドロリリースとは・・・

ハイドロリリースとは痛みの原因となっている結合組織(神経や筋・腱)へ、超音波ガイド下で薬液を注入し、同部をリリース(解離)して痛みを改善させる治療法です。
神経や筋・腱の滑走性が周囲の結合組織によって低下して疼痛を生じている場合に、超音波ガイド下にその結合組織へ薬液を注入して同部をリリースすることで、神経や筋・腱の滑走性が改善します。
①通常の診療と同じで、問診を行い、障害部位を特定します
②超音波ガイド下で圧痛部位の結合組織を確認します。(圧痛だけでなく、神経を圧迫・牽引するテストで疼痛の再現性を確認することもあります)
③痛みの原因となっている結合組織へエコーガイド下でピンポイントに薬液を注入します
「痛み」と「動き」を改善できる優れた治療で保険診療で行うことが出来ます。
痛みで困っている方は是非ともご相談下さい。

サイレントマニピュレーション

サイレントマニピュレーションとは・・・

夜間痛、可動域制限を伴う肩関節の痛みを「拘縮肩」と呼びます。
サイレントマニピュレーションは拘縮肩の原因となっている肥厚・短縮した肩関節包を伝達麻酔下で徒手的に解離する治療です。
①エコーを用いて頸部の神経に注射で麻酔を行います
②20~30分で麻酔が効き、ベットに仰向けになります
③麻酔が効いている徒手的に動かします(その際に関節包が剥がれる音がしますが痛みはありません)
④最後に肩関節内に注射を行い、三角巾を着用します
⑤翌日に来院頂き、状態の確認とリハビリテーションを開始し、積極的に肩関節を動かしていきます
「痛み」と「動き」を改善できる優れた治療で保険診療で行うことが出来ます。
肩関節の痛み、可動域制限がある方は是非ともご相談下さい。

簡易動脈注射療法

この治療は、一般的な注射針もしくは点滴で使用する極めて細いチューブを用いて、手首ないしは足首の動脈から抗生物質でできた粒子(イミペネム・シラスタチン)を直接注入し痛みの原因部位にできてしまう異常な血管(モヤモヤ血管)を詰まらせることにより、炎症や痛みを軽減させる治療法です。
動脈注射後、正常な血管は自身で拡張することにより詰まりを解消しますが、異常な血管は拡張することができないため詰まったままとなります。この治療法は、ヘバーデン結節や母指CM関節症、足底腱膜炎、外反母趾、母趾種子骨障害、有痛性外脛骨、アキレス腱炎などの慢性炎症が対象となります。動注治療を受けた8割以上の患者さんにおいて一時的な効果ではなく、治癒に向かう効果があることが報告されています。ほとんど副作用はありませんが、まれに注射部位に内出血が生じる場合や、薬剤アレルギーが起こることがあります。すでに年間5,000人近くの患者さんがこの治療を受けていますが重大な副作用は報告されておらず、安全性が確認されています。当院ではオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。

この治療はオクノクリニックの奥野先生によって2014年に開発されたものです。

※保険診療ではありません

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